家庭的保育は保育者の居宅、その他の場所で行われる、小規模の異年齢保育です。2010年より児童福祉法に位置づけられた保育事業として、保育所と連携しながら、ともに地域の子どもたちを守り育てる役割を担ってきました。
2015年度よりスタートする子ども・子育て支援新制度では、新たに創設される「地域型保育給付」の対象となる地域型保育事業の一つとして、地域に密着した小規模な保育を担うことになりました。
これを機に、さらに家庭的保育が広がり、家庭的保育を実施する地方自治体、家庭的保育者、家庭的保育を利用する家庭が増えることが期待されています。家庭的保育は、保育所の待機児童対策や人口減少地域での保育需要に応えるものとしてとらえられていますが、そればかりではなく、子ども1人ひとりにきめ細やかに対応する家庭的保育がどの地域でも利用できるようになることを願っています。
本サイトは、家庭的保育の実際の姿を視覚的に紹介することにより、家庭的保育の魅力や安全への取組を知っていただくことを目的に作成したものです。扉を開いて、一歩足を踏み入れていただくと、多くの方が想像されている保育とはひと味違う家庭的保育の姿を感じとっていただけるのではないかと思います。
家庭的な環境での異年齢保育
安全に十分配慮された専用の保育室で、異年齢の
子どもがきょうだいのような関係を体験しながら、
一緒に育ちます。
小人数を対象とするきめ細やかな保育
子どもの数が少ないので、一人ひとりの発達の
状況、興味や関心、体質・体調などにきめ細やか
に対応します。一人ひとりの子どもの24時間の
生活を考え、子どもの生活リズムを尊重します。
いつも同じ保育者が対応します
子どもとの愛着関係が形成されやすく、日々の
送迎時の情報交換により保護者とも緊密な信頼関係を
築きます。
地域に密着した保育
地域の方たちに見守られながら行う保育です。公園などへ
外遊びに出かけていき、地域のさまざまな年代の方と交流
しています。また、公園で出会う親子の相談にのるなど、
家庭的保育者は地域の子育て支援にも一役買っています。